静岡県平和・国民運動センター
オスプレイ反対全国交流会

 米軍の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの沖縄配備や米兵による相次ぐ事件事故に抗議する「オスプレイ配備反対! 米兵による凶悪事件糾弾! 怒りの御万人大行動」(同実行委員会主催)が2012年12月23日、沖縄県宜野湾市で開催された。県内外から約3千人(主催者発表)が参加した。宜野湾海浜公園屋外劇場での集会終了後、音楽を奏でながらパレードする「サウンドデモ」を行い、オスプレイの撤退や米軍基地の撤去を日米両政府に訴えた。

 集会のオープニングイベントとして、姉妹による民謡グループ、でいご娘や沖縄のミュージシャン、海勢頭豊さんらによる歌、そして、沖縄市の山里青年会よるエイサーの演舞が披露された。集会の冒頭、司会の山城博治沖縄県平和運動センター事務局長が「今年は基地をめぐって多くのことがあった。県民の思いを踏みにじる日米両政府、米軍の蛮行によって沖縄の魂は傷つけられ、我々の誇りは政府によって踏みにじられようとしている。今年一年、大きな怒りと闘いに包まれた沖縄であるが、本日、ここに総結集して、決して私たち県民がこのような政府の仕打ちに屈することなく平和を求めて、基地のない沖縄を求めて闘い抜く決意を固めよう」と訴えた。

 続いて、主催者を代表して、崎山嗣幸(さきやましこう)沖縄平和運動センター議長があいさつに立ち「来年も配備されるオスプレイを阻止し、米軍基地撤去まで断固として頑張っていこう」とあいさつした。

 次に、本土代表団を代表して藤本泰成平和フォーラム事務局長が「総選挙の間、自民党は沖縄の基地問題には一切触れない、原発の問題にも一切触れない、そして、圧倒的な勝利を飾った。しかし、選挙が終わった途端、自民党は、普天間を辺野古に、原発も新増設すると主張している。政治は私たちをだましてばかりいる。米国では、市民の反対によりハワイ州やニューメキシコ州でオスプレイを飛ばすことができないのに、この沖縄で、日本全国で飛ばすことができるのか。そんなことが許されていいはずはない。沖縄は平和憲法の下に復帰したのだという思いで、沖縄の皆さんとともに闘い続けていきたい」と訴えた。

 続いて行われた現地報告では、普天間米軍基地から爆音をなくす訴訟団の桃原功事務局次長が「今、沖縄は普天間基地のオスプレイ撤去のため、野嵩ゲートや大山ゲートでの座り込み、自主的なアピールなどを行っている。今、沖縄は普天間だけでなく辺野古の座り込みや高江の米軍北部訓練場ヘリパット建設阻止のメーンゲート前の座り込みを行っている。沖縄はあまりにも課題が多すぎる。沖縄はあまりにも差別をされている。この差別をなくしていきたい。外国でできて沖縄でできないことはない。一緒に闘っていこう」と訴えた。

 また、辺野古での新基地建設に反対しているヘリ基地反対協議会共同代表の安次冨浩さんは「総選挙での自民党が圧勝したことで、沖縄はひどい目に遭おうとしている。それでも沖縄県民はくじけない。辺野古への新基地建設はありえないということを訴えていく。さらに、2014年の名護市長選挙が重要である。稲嶺市政を圧倒的勝利で勝ち取り、辺野古へ基地を作らせない」と決意を表明した。続いて、国会議員団からあいさつがあった。

 照屋寛徳衆議院議員(社民党)は、「衆議院議員選挙が終わってまもなく、沖縄防衛施設局が環境影響評価書の補正した評価書を沖縄県に出してきた。おそらくは、民主党“どじょう政権”と次期自公政権が共謀して普天間基地を辺野古に強行移設していく、その表れであると思われる。私たちは辺野古への新基地建設に断固拒否する闘いを強めていこう。そして、欠陥機オスプレイの1日も早い撤去と普天間基地の閉鎖、返還を求めてともに闘っていこう。私たちは、近現代史の中で常に沖縄が国策に翻弄され国策の犠牲を強いられてきた。特に不公平、不平等な日米地位協定、あまりにも大きな特権を米軍と米兵に与えている。日米地位協定の全面改定なしに、うちなーんちゅ(沖縄県人)の人間としての尊厳回復はない。自民党の大勝により衆議院の情勢は一変した。その中で、憲法改悪を断じて許さない、そして、自衛隊を国防軍に格上げして集団的自衛権の行使を可能とするような戦争準備に体を張って闘っていく」と訴えた。

 山内徳信参議院議員(社民党)は「沖縄の闘いは、米軍のオスプレイの演習を許さない、島から島、全地域で闘いをつくっていこう。普天間基地のすべてのゲートを多くの人々で封鎖し、基地機能に打撃を与え、米軍を撤退に追い込もう」糸数慶子参議院議員(社大党)は「自公政権、日本維新の会という右傾化する国政の中で、オスプレイの配備撤回、(東村)高江のヘリパッド建設反対、普天間基地の即時閉鎖・返還、自衛隊の与那国島配備に対して、心を一つにして闘い抜いて、必ずや沖縄の民意を国政の中で反映させていく」と訴えた。

 その後、サウンドデモ実行団体代表の沖縄県東村高江出身のギタリスト石原岳さんから、「歌と踊りとともに誰でも参加できるデモをやっていこう」と呼びかけた。

 そして、大阪大学大学院で沖縄戦をめぐる研究をしている玉城福子さんが「無謀な犠牲の押し付けを強要する日米両政府、そして米軍当局に対し、今後とも決然と対峙(たいじ)し続けていく」と集会アピールを提案し、会場に集結した参加者の大きな拍手で集会アピールを採択した。 最後に、新垣重信沖縄県統一連代表幹事の団結ガンバローで集会を締めくくり、オスプレイ配備反対闘争への決意を確認し、集会を終えた。

 集会終了後、参加者は、宜野湾海浜公園から米軍普天間飛行場大山ゲート前まで、サウンドパレードでデモで行進した。パレードは沖縄県内のミュージシャンがデモの列の間に入り、沖縄民謡やロック、アフリカの民族音楽を演奏し、そのリズムに合わせ、参加者は体を揺らしながら県内移設反対やオスプレイ撤去のプラカードを掲げ、沿道やドライバーに笑顔で手を振った。約3キロを歩きながら基地反対の意思をアピールした。